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Profile / 年譜  History

原口太久郎  Takuro Haraguchi
大正14(1925)年福岡県久留米市にて出生
昭和10(1935)年福岡県門司市(現北九州市門司区)に在住
昭和19(1944)年福岡県小倉師範学校 卒業(33期生)
昭和22(1947)年広島文理科大学哲学科 卒業
昭和22(1947)年新制中学校(門司四中) 教諭
昭和23(1948)年門司市立門司高等女学校 教諭
昭和24(1949)年福岡県立門司南高等学校 教諭
昭和30(1955)年自由美術展 入選 「ニワトリ」
昭和32(1957)年アジア青年美術展 入選 「石化」
昭和33(1958)年自由美術展 入選 「子ども」
昭和34(1959)年グループ「現」結成 東京(銀座画廊)にてグループ展
昭和35(1960)年以降、諸展に出品せず
昭和38(1963)年福岡県立大里高等学校 教諭
昭和59(1984)年2月、原口太久郎油絵展(小倉井筒屋画廊)
昭和59(1984)年北九州市立高等専門学校 講師
昭和61(1986)年北九州市立高等専門学校 退職
昭和62(1987)年9月、原口太久郎油絵展 門司風景(小倉井筒屋画廊)
平成09(1997)年9月、原口太久郎油絵展 門司港百景(小倉井筒屋画廊)
平成25(2013)年 5月、没(89歳)
Profile / 新聞記事  News Paper
練習一年で自由美術展に入選  南高の原口先生
中央画壇の“自由美術展”に門司市内の高校の先生が画業一年の初出品で入選した。この先生は同市南高校社会科原口太久郎氏(30)で出品作品はニワトリを題材にした60、30、20号の3点、絵をかきはじめたのは一年ほど前からで「まさか入選するとは思いませんでした」と大喜びだった。
原口氏の話:出品に自由美術展を選んだのは他の会には老大家がいるので妙なクサミがついてはと思ったからです。将来は風景や動物をかいていくつもりです。
昭和30年 新聞記事
楽しいわが子描く  自由美展入選の原口先生
門司市南高校原口太久郎先生(33)が教壇のひまをさいて描いた大作「子供」の50号が見事自由美術展に入選した。14日“入選した”の報を自宅の大里御所町でうけた原口先生は“毎日、子供たちが寝たあと静かに絵筆をはしらせていました。仕事をもちながらの作品でなかなか骨がおれました”と先生画家の苦労をしみじみと語っていた。同先生は南高で社会科を担当、画は教員になってからはじめたのでまだ5、6年くらい。自由美術展に入選したのは30年秋とこれで2度目。昨年はアジア各国の青年画家2,000人が出品、東京で開かれた「アジア青年美術展」に入選した。
こんどの作品は長男雅史ちゃん(8つ)と次男裕之ちゃん(5つ)が自由ほんぽうに家の中をとびまわるあどけない子らの楽しさをカンバス一ぱいに盛りこんだものだった。サラリーが安いが幸い奥さんの珠枝さんが萩ヶ丘小学校の先生なので絵具などは奥さんのサラリーから出してもらったとのこと。「私が画をかくことで家庭がいつも明るく楽しいものになっています」と先生画伯はうれしそう。
昭和33年 新聞記事
「門司の美しさ」40点の絵で紹介  大里高 原口教諭が個展
この3月、定年退職する門司区の大里高社会科教諭の原口太久郎さん(58)=同区大里戸ノ上1丁目=が、これまでひっそり描き続けてきた「門司の風景」を集めた個展を、16日から小倉井筒屋で開く。「絵にしたくなるような町の風景がすっかり消えてしまったが、門司の美しさは昔も今も変わらない」と退職後も絵筆による門司の記録をライフワークにするという。 原口さんは久留米市生まれだが、小学5年だった昭和10年以来、門司に。勤務先も門司南高(現門司商)16年、大里高20年と門司ひと筋。絵を始めたのは先生になってすぐ。休みの日は朝から夕まで門司の坂道、海岸、山腹を歩いた。とくに関門海峡、門司港駅周辺の美しさにとりつかれ、くり返し足を運んだ。
今回の出品は40点で、10号から2号の小品。港だけで20点もある。門司港駅前は昭和44年の「旧税関」、48年の「郵船ビル」、58年の「門司港駅」など角度をかえて、時代の流れを正確にカンバスにとらえている。画風は時にモネ、時にセザンヌの色彩、タッチだが、がっちりととらえられた街並、海峡に原口さんのこの町に対する思い入れがにじむ。
原口さんは「全国をスケッチ旅行したが、門司よりいいところはありません。ここにはゴミゴミしたビル、けばけばしい色、きたない広告、日本の町の欠点がありません。外国にスケッチに行ったのと同じです。しかも電車は走っているし、ここで一生絵をかけたら本望」と話している。
個展は21日まで、無料。
昭和59年2月11日 土曜日 朝日新聞
原口さんが2回目の個展開催  門司の風景描き続ける
門司の風景を描き続けている原口太久郎さん(62)=門司区大里戸ノ上=が、2回目の個展を小倉北区船場町の小倉井筒屋画廊で開いている。船溜まりや桟橋、旧館など門司の表情を穏やかな色調でまとめた油彩58点を展示。15日まで。
原口さんは、門司に暮らして、今年で52年。門司南高(現門司商業)や大里高校で社会科を教える傍ら、絵筆を執り、3年前に教職を退いてからは「日々新しい風景を求めて」門司の街をスケッチしている。
今回、原口さんが並べているのは「関門汽船桟橋」「旧門司税関」「大里眺望」「門司駅7番ホーム」など、丁寧に描いた風景画ばかりで、ノスタルジアとさわやかな生活感が漂う画面が人気を集めている。
昭和62年9月13日 日曜日 西日本新聞

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